ふらり散歩する近所の「清澄白河」は、コーヒーのある街としても知られる情緒ある所。
昔から町工場が多く、倉庫や古いアパートを改装してカフェやショップにしたり ”住宅街と思いきや、ひょいと面白そうなお店があらわれる” ところが・・・
ただ歩くことにプラスして、ちょっとした楽しみをくれる街。
小さな川と架け橋が何本もある深川。下町と呼ばれるその気さくさと重なって、清澄白河のコミュニティー”カフェのある風景” をつくりあげている。
その場所、その時そこにある時空間。幸せ感じる「カフェ」の魅力を探ってみたい。
くらしに幸せコミュニティー
近所の住宅街にあるカフェは木材倉庫を改装した、高い天井に迫力ある焙煎機が目をひく空間だ。
大きな公園が側にありランナーや近所の人、観光客らしき人・・・コーヒーそのものだけじゃなく、そこにある”ちょっと違う雰囲気” に触れることのできるカフェ。
コーヒーやパンの焼けるいい匂い、スタッフと客のちょっとした会話、多国籍に他の言語が聴こえたり、、
ここにくるとちょっとだけ異空間を感じてリフレッシュできるのがいいところ。
コーヒーのチェーン店に押されていた喫茶店が、その個性から新しいファンを掴んだり、機械ではなく一杯仕立てのコーヒーの味と淹れる課程を楽しむ「サードウェーブコーヒー」の台頭。
地元の人、観光客、愛好家・・その時その場所に合わせて集う人、カフェに求めるものも人それぞれ、おもいおもいだ。
手軽にコーヒーを手にとるカジュアルな駅前コーヒーもあれば、モノを買う売るに焦点をおかず、その場の空間と時間を楽しむコミュニティーな雰囲気も最近のカフェの流れ。
洋服を売る一角で・・「アノ服あれと合わせたら素敵かも」とコーディネートを楽しみながらのお茶するスペースがあったり、旅行会社の隣で・・「どこに行こうかな」と思案しながらパンフレット片手にコーヒーの飲める場所 etr…
服ではなく、旅行パッケージでなく、装うことや旅することの楽しみを感じさせてくれるコミュニティーのある空間。
いつもと違うところ、ちょっと坐ってお茶を飲む、余韻を楽しんだり・・「カフェ」はその時その場所だからこその価値を高めてくれる場所でもあるんだな。
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何気ない幸せくれるカフェ、くらしの中でもっといつもに幸せを感じれる・・そんなカフェがあったらいいな。
コミュニティーに欠かせない時空間
ローカルな街のコミュニティーがつくりたい。だから地域の人にきいてみた。
「近くにどんな場所があったらいいですか?!」
「そうね、お茶のむ場所はほしいわね。」「近くの○○にはよくいくよ、あそこにいったら誰かに会えるから」
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あ~っ、やっぱり何か誰かと交わっていたいんだな。
好きな時に心をおきたい場所、会いたい誰か・・・ 家があるから外が恋しくて、外があるから『家がいちばん』のよさがある。
そこに居ることで、いつもとはちょっと違うをくれるコミュニティー。その時の心に寄り添うようなカフェは”ちょっとした幸せ“を感じさせてくれる・・
「カフェ」はそんな場所かもしれないな。
近くのカフェで” のある暮らし
日常のくらしはルーティン、シンプルに食べて、着て、住むこと。
カフェは、違う場所に身をおくことで、お茶を飲んだり話したり、ただぼうっと行き交う人を眺めたり。変わらない日常から、ちょっと場所を変え違う風景、違う空間のあるところ。
生活することに、違う何か”変化”が加わると、より活き活きと動き出すくらしの楽しみ。衣・食・住が『食し、装い、住まう楽しさ』に変化する。
「美味しいお茶がのみたいな」「誰かいないかな」「家とは違う場所でリフレシュ」・・外の空気に気軽に触れてまた、いつものところに戻っていく。
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“近くのカフェで” そんなコミュニティーのある暮らしは、ルーティンないつものくらしにインスピレーションや快さや楽しさ、幸せな風の吹く心地いいくらしを生みだすだろう。
おわりに
そういえば留学先のパリでは、ホームステイ先のマダムと通学途中の朝カフェによく立ち寄った。
朝はおきまりの近所のカフェ、スタンドスタイルで。マダムは愛犬のナニーを片手にいつものエスプレッソ、無造作にシュガーをポンと2つ。
くるっと掻き混ぜたら”グイッ”と一気に。
「これがないと朝がはじまらないのよ」。その笑顔がいつも凛と立つマダムの一日の始まりを感じさせた。
隣のテーブルでは、いつもの紳士が “カフェオレに浸したクロワッサン” を朝食に同僚と出勤前のお喋り。
さあて今から電車に乗るのかな‥
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その場所、その時、そこにある時空間「カフェ」。
いつも側にあるコミュニティー「カフェ」は、流れ行く時のバックグラウンドとなって「日々くらすこと、生きること」に心地いいハーモニー(調和)をくれるのかもしれないな。
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